夫の不倫が発覚してから、同じことを何度も繰り返してきた相談者様夫婦は多いものです。
不信に感じて探って得た証拠や、偶然見てしまった物的証拠で夫に詰め寄り、
夫も不倫を認めざるをえない状況になった。
一度目の発覚のときは、「彼女と別れる」「終わりにする」と言った夫が多いものです。
これは夫の心理からすれば当然のことです。
まず、不倫が妻にばれるとは思っていなかった。
家庭を壊すことや、離婚したくて不倫をしていたわけではなかったからです。
さらに、不倫が発覚して夫婦で言い合っているなか、
「彼女と話したい」「彼女に会わせて」と夫を責めた方も多いはずです。
でも普通は阻止します。
夫からすれば当然のことで、彼女に迷惑がかかったら大変だし、
彼女との関係がぎくしゃくするのを恐れているから。
だから、仕方がなく夫のスマホから不倫相手に電話するとか、ラインするのが精いっぱい。
「別れてください。」、「終わりにします。」
そう不倫相手に伝えただけの夫は多い。
そればかりか不倫は自分のせい、もしくは夫婦の問題で、彼女には関係がないこと。
そう幕を閉じようとするわけです。
妻もこの段階では夫を信じて、不倫相手と別れるだろうと受け止めます。
夫は不倫を認め(不倫とまで認めず、彼女と会っていたことを認めた程度の場合もありますが)、
妻に対して「彼女とはもう会わない」や、「別れる」と言ってくれています。
それに妻にとって、予想外な夫の不倫でしたし、
自分は家庭を壊すことも離婚することも考えていないのに、
夫は離婚して彼女と一緒になりたいのかと不安の方が大きかった。
なかには、「彼女と切れないなら私は離婚でもいい」と迫った妻もいますが、
離婚は回避したい気持ちのほうが大きかったはずです。
夫の「離婚なんて考えていない」、「彼女とは本気ではない。」や、
「彼女と別れる」、「もう会わない」という言葉にほっとした気持ちだったでしょう。
であれば、妻はこれ以上事を荒立てない選択をとるのも不思議ではありません。
つまり不倫相手と切れるはず。そう期待したい。
妻は夫を信じて、夫に委ねたということでした。
不倫相手と切るか切れないかはイコールこれからの夫婦関係をどうするかとも言えます。
それを夫に委ねたわけでした。
しかしふたを開けたらどうでしょう。
やはり夫の様子、行動に疑惑を感じる妻は多いものです。
見てしまった夫のスマホから、水面下の事実を知った妻も多いはずです。
また知ってしまった妻の多くは、夫に問い詰めます。
ただ二度目ですから、夫も巧妙な言い逃れをしたり、開き直ってきたりするケースもある。
決定的な事実まで突きとめられていないと感じていれば、
「もう別れた。」、「もう会ってない。」とか、
「もうそういう関係ではない」などと言い逃れする夫も多いでしょう。
もう逃げきれないと感じて、おかしくなっている夫のなかには、
「別れようと努力しているのに、どうしてわかってくれないのか!?」もあれば、
「急に切れと言われてもできない。少し待って欲しい」などと言ってくる夫もいる。
さらに、
「彼女のことが好きだ」、「彼女と別れられない」とか、
「妻と子供も大事だけど彼女も大切」、「どちらか選べない」とまで言う夫も少なくありません。
しかし夫の言動、行動はどうでしょうか。
妻が疑ったりしなければ、不倫のことに触れなければ、夫の態度は普通です。
夫からは何も言ってきません。
家に帰ってくれば話しかけてくるし、子どもの世話もする。
妻がつくった夕食を食べているし、休日一緒に外出することもある。
夜の夫婦生活もある方々も意外といます。
夫婦(家族)も不倫恋愛もいいとこどりする夫に、
妻は夫がどうしたいのか理解できません。
で、この段階でも話し合いをしようとする妻は多い。もちろんそれは当然の流れです。
が、結果はどうでしょう。
話し合っても何も変わらない。
妻が離婚でいいなら離婚でもいいという夫もいれば、
論点をすり替えてきたり、離婚したいわけでなく逃げる夫も多いのが実状です。
いずれにしても、夫婦で話し合っても、夫自身がはっきりしない。
話し合いすら放置し続ける夫もいる。
結局、夫がどうするのか、もう一度夫に委ねざるをえなかった妻。
これがどういうことかと言うと、
ずるずるし続け、自分では何も決められない夫がはっきりするのを期待している状況。
本音は、夫が自覚して彼女と別れることを期待している妻。
果たして、妻の期待通りの夫になるのでしょうか。
私は、<不倫夫に、不倫相手と別れることを委ね解決すること>
に、そもそも無理があると思えてなりません。
簡単に言えば、そこまで強い意識があるとは思えないからです。
私たちが想像する以上に、優柔不断で何も決められない人です。
不倫している夫に対して、夫婦を維持するかを決めるのは妻。
不倫している夫に対して、離婚を決めるのも妻。
もし離婚を迫る夫であっても、離婚するか決めるのは妻。
それは不変ではないかと捉えています。
このような堂々巡りを繰り返してきた夫にです、
「もう彼女とは別れて!」「あなたはいったいどうしたいのか?」
「彼女が大事なのか、私(妻)が大事なのか?」
「不倫相手と家族、どっちをとるの?」と、
判断を夫に委ねても、無責任な態度を続けるか、
責任逃れ的な言動、態度のままはお伝えした通りです。
不倫相手をどうしても切れない人に期待しても無理です。
「どうして不倫相手と切れないのか?」は、サイトでもブログでも
幾度となく解説してきました。
ただしです、妻が離婚を覚悟して、離婚する意思を夫に具体的に言動と行動で示したら、
のらりくらりしてきた夫も覚悟を決める可能性はあります。
これは妻が先に決めた状態です。
夫は不倫相手を切れないし、これからも切れないはずと決めつける。
だから不倫相手と続けることを夫に選択させる妻になるということです。
これまで「そんなことは言ってきました。」と言われる妻もいるでしょうか。
でも、ただ言っただけだと思います。
か、「夫が離婚はしたくなく抵抗して、私が折れました。」という方もいるでしょう。
だから、そのままにしてしまったのです。
妻は離婚はしたくないからです。
最後の選択を妻が夫にさせることにはなりますが、
これまでの意識の妻ではないし、妻は決めております。
それと、これは離婚をするための策ではありませんし、
該当される方にはカウンセリングで詳しく解説しております。
しかし、このような言動、行動は妻にも相当な決心がなければ難しいものです。
その考え方が合っているかは個々のケースによりますが、
<これからの夫婦をどうするか>
を夫に委ねることが堂々巡りを繰り返してきたのです。
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