なぜ不倫したのか。
俺は苦しかった、辛かったなどとばれてから妻に言う夫たちはいる。
自分は妻に承認されていなかったことや、
自分は妻に不当な扱いを受けたことによる心の傷を言っている。
それが事実なのか、事実ならどの程度なのか。
そもそも夫のネガティブな思い込みなのか。
夫婦によって様々です。
でも、これだけは事実ですが、夫は逃げた。逃げていた。
夫が言う苦しさがどの程度かは別として、逃げる場所があった。
その苦しさがどの程度か知りませんが、その苦しさを一時的に感じなくさせていた。
いっときしか効かない不倫という劇薬によってです。
不法行為によって逃げていたことは事実。
その不倫という劇薬を得るため犠牲にしたもの、裏切ったものは莫大だということを忘れてはなりません。
夫はあの頃、死にたいほど苦しかったのでしょうか。
そこまでではないはずです。
しかし、不倫を知った妻は死にたいくらい辛い。
それに夫みたいに逃げ道がない。逃げようとも思っていない。
逃げたくなっても踏みとどまっている。
それは守りたいものがあることを知っているから。
だからこうも感じてしまう。
「夫、あなたはたいした覚悟もないくせに不倫恋愛に浸っていた。
いったい何をやっていたんですか?
俺は最低なことをした。馬鹿だった、浅はかだったと思いませんか?」と。
本当に思えるなら、まだ救えます。
なのに俺は俺はと曲げない夫。
態度がよくない夫に対して、された妻がフラッシュバックに耐えながら、そこからも逃げずに(逃げられず)、夫婦関係修復に悩むのは理不尽なことです。
不倫した夫は妻に手を差し伸べてください。
一生懸命努力していると言いたい夫もいるでしょう。
手を差し出したのに、夫の手を振り払う妻だから。
〇夫は私の苦しみが本当にわかっているのだろうか。
〇まだ嘘をついていないか。また裏切られるのではないか、
そんな不安が拭えない妻の心理がわからない夫たち。
〇いつまで過去のことを蒸し返すのか。
〇俺は十字架を背負って生きていかねばならないのか。
〇俺だって努力している。
それに彼女は関係ないと不倫相手を守るような言葉。
虚しさ、悲しさ、そして怒りの感情も湧いてくる。
だから、この人はまた浮気するのではと信じられない。
不倫した夫はされた妻のこの痛みの原因を理解するべきです。
カウンセリングでは個々に詳しくお伝えしますが、
「苦しかったんだね」と妻に共感して寄り添ってあげてください。
妻が不倫に気がついていなかった頃、不倫恋愛に浸り夫は楽しかったでしょう。
でも妻は苦しかったんだねと。
妻に怪しまれながらも、不倫続行中のときもお花畑だったはず。
でも妻は苦しかったんだねと。
妻に不倫がばれても、終わることができず、さらに嘘で固めていた夫だった。
妻はもっと苦しかったんだねと。
夫を信じていたから辛かった、苦しかった。
嘘をつき続けてまでも不倫相手と離れなかったのは、
夫は自分より不倫相手を愛していたからに違いない。
夫は自分より不倫相手が大切だったからに違いない。
だから辛かったんだね。
夫は女と会っていた時、妻のことをどう思っていたのか。
夫が女と過ごした時間、
夫が女に使ったお金、
夫が女にあげたプレゼント。
真実を知りたい。
知ったからどうなるものではないし、
また怒りの感情が爆発してしまうかもしれない。
本当のことを聞いても、辛い。
その葛藤と闘っている自分が辛い。
妻のその気持ちに寄り添ってあげてください。
妻は、ネガティブな記憶をすべて失いたいくらいです。
不倫された妻の心を破壊させたことを、不倫した夫はもっと自覚するべきです。
謝って欲しいのではない。
妻が大切、家族が大事、離婚はしないと言って欲しいのではない。
二度と浮気はしない、信じて欲しいと言って欲しいのではない。
妻がなぜ辛かったのか。寄り添って一緒に感じて欲しいのです。
不倫を終わらせられたのは、不倫から夫が抜け出せられたのは、
傷だらけになりながらも夫婦を守りたい一心な妻がいたからです。
そのことを不倫した夫は忘れてはなりません。
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