夫がキレたら、妻は何も言えなくなる。黙る。
夫が離婚でいいとキレたら、妻は何も言えなくなる。黙る。
夫は自分がキレれたら、妻は何とかなると思っている。
夫は勘ぐったり探ったりする妻に行動を起こさせたくないからです。
夫は詰め寄ってきたり、責めてくる妻をおとなしくさせたいからです。
これまで夫の思惑通りの妻だったのではないでしょうか。
不倫相手と別れる様子もないし離婚を言ってもこない夫の気持ちが妻にはわかりません。
妻が波風立てなければ、夫婦関係は悪くない。
この状況のなか、妻が夫の不倫を終わらせたい一心で、
夫の不倫相手に対して行動をとることの是非はどうなのか。
「私(妻)自ら、夫の地雷を踏むことになる。」と言えないだろうか。
もし地雷を踏んでしまったら、夫婦関係が予期せぬ事態、望まない方向へ向かってしまう。
妻の中ではその不安、恐怖がどうしても拭えません。
妻にとって、夫が不倫している今の状態を黙認したくはありません。
夫の不倫を終わらせたい気持ちは当然です。
だからこれまでも夫に対して問い詰めたり、突っついたりしたこともあった。
しかしその時の夫のキレ方が尋常ではない。
二度と見たくないくらい怖かった。
言われたくない暴言で傷ついた。
それが妻の心の中にはトラウマとなっています。
ですから「もし私が不倫相手に行動を起こしたら、夫は私を相当攻撃してくるだろう。
夫は離婚を迫り夫婦は終わってしまうかもしれない」と妻は感じます。
だから今のこの夫婦の状態を維持し、二人が別れることを期待した方が良いのだろうか。
波風立てなければ、夫婦の危機がすぐに訪れることはない。
実際、相談者様の中で、この状況の妻は少なくありません。
「見ざる聞かざる言わざる」の三猿を実践して、
不倫を終わらせることなど期待できるのでしょうか。
夫と不倫相手がどんなつもりで不倫をしているのか。
妻にとってはそんなことはわかりませんし、知ったところで理解もできません。
でもカウンセラーが二人の頭の中をこう説明したら理解できるはずです。
結婚した夫婦であれば、(のらりくらりしている夫もいますが)、
この先子どもを授かってとか、こんな家庭にしたいとか、
将来のことを語り、妻や子供の人生や運命にも責任を持っています。
しかし、不倫する相手にはそうではありません。
そんな堅実に真剣に考える必要はない。
そこまで責任を持たなくていい相手だからです。
相手の人生や運命の責任を負う重圧まで感じる必要がないのです。
何を求めているかといえば、
承認欲求、繋がり欲求、性的欲求があげられます。
その頃、妻では満たされなかった部分を不倫相手に求めているに過ぎない。
それは不倫する妻、独身女性も同じです。
だから本気で不倫相手と結婚したいと考えて不倫している夫は少ないはずです。
ただ夫婦関係が悪化し、二人の関係次第で、
この先のゴールを真剣に考え始める夫もいるので注意は必要です。
妻がいて家族がいて、今の状態のまま、自由に生きたい楽しみたいのです。
どんなに夫が偉そうな発言をしても、そのような夫が多いものです。
そしていっぽう、夫の不倫相手はどうなのか。
幾多の事例を見てきて痛感することはあります。
結婚にこだわらず、恋愛として割り切って関係を続ける不倫相手も多いのです。
彼(夫)が自分だけを向いていて欲しい、自分が一番でいたい、
彼の奥さんに負けたくないという感情などはありますが、
最終的にゴールがないこの関係に心地よさを感じている不倫女性たち。
不倫恋愛には本気ですが、
彼(皆様の夫)にそこまで本気とは言えないのです。
不倫恋愛にはまって、本気の恋だと勘違いしている二人はいますが。
いっぱい楽しいことをして、幸せな気持ちでいられること。
美味しいものを食べさせてくれ、いろいろな場所へ連れていってくれて、一緒に居て楽しい。
不倫相手にとって縁があって知り合った男性。
妻が思っているほど、不倫相手が本気で彼を奪いたい思いはありません。
でも今、別れる理由なんてない。それはこの先もです。
でもそれ以上の願望もない。
というか、そんな先はわからない、今がよければそれでいいということです。
そんな二人であれば、どうでしょうか。
妻にばれなければ、関係は続くものです。
妻にばれても、妻の態度次第では今別れる必要がないと思わせます。
もちろん、ばれているわけですから、夫の妻に対するけん制は強いはずです。
だから、不倫のことに対して触れるなと言わんばかり、
自分の回りに地雷を埋め込んでいる状態なのです。
さて、このような二人に対して、いずれ夫が女を切るだろうとか、
彼女のほうが夫から離れていくかもしれないと期待できますか?
夫としては不倫相手との関係をぎくしゃくさせる妻の行動は回避したいはず。
「もし彼女に何かしようものなら、俺は彼女を命がけで守る!」とまで言う夫はけっこういます。
そこまで言われたら、行動を起こすことにちゅうちょしてしまうのは当然です。
だから何も言えない、できない妻になってしまう。
でも、二人の事情で不倫が終わることも期待できません。
そこをポジティブに捉え過ぎると、されている妻のままだし、水面下に気づけなくなります。
不倫が発覚した後、
「しばらく考えさせてくれ」とか、
「もうおまえ(妻)と夫婦としては無理」と言う夫であれば、
離婚できない(離婚しない)とわかってても、不倫はやめないはずです。
こんなゴールのない無責任な関係に浸り、身勝手な行動をとっているくせして、
そもそも妻に非があると追い込んでくる夫にはいつか切り出さないと終わりません。
当然、妻が夫の不倫に立ち向かえば、夫の逆キレはあります。
でもその理由は今回お伝えした通りです。
夫婦の絆を守り続けるということは、
不倫が続いている状態で夫婦も続いている状態ということではありません。
不倫していない状態で夫婦が続いている状態なのは当然です。
妻が不倫のことに触れた際、また不倫相手に行動を起こした際の夫の逆キレに、
不安、恐怖を感じないでください。
夫は自分の感情を爆発させているだけ。
そのとき夫は自分自身をコントロールできない状態でしょう。
夫に対して感情の起爆スイッチを押してしまった後の自分を想像してください。
夫の顔色、機嫌、感情に流されているだけです。
夫の機嫌に自分の感情が不安なほうに流されていると認識して欲しいのです。
夫のそのときの感情にどう影響を受けるかの責任は自分次第だということです。
そんなとらえ方は、無理がありますか?
でも、私たちの思考、感情、認識は自由裁量の余地があります。
自分の気持ち(感情)をどうもっていくかは、夫にどう向き合うかの一環です。
妻が夫の不倫を終わらせるためには意識して欲しいことです。
でなけば、これから不倫に対処する一貫とした妻でい続けられません。
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