私は夫のことが好きなのだろうか。
夫にただ執着しているだけなのか。
自分でもわからなくなっている妻は多いと思います。
自分の気持ちのもっていき方。
自分の気持ちの落としどころをどうすればいいのか。
自分はどう選択すればいいのか。
多くの相談者様に向き合ってきて感じることですが、
こんな不倫夫に対して気持ちがある、好きな感情は残っているのに、
なぜ私の気持ちをわかってくれないのか。どうして理解してくれないのか。
だからこんなに日々悶々として苦しいのではないか。
妻は夫に対してこういう気持ちになる時もあるでしょう。
こんな不倫している(した)夫なんて、もう信じられない。
不倫なんてクズな男がすることだ。
夫には何を言っても伝わらないし響かない。だから無駄。期待しないことにした。
この人は不倫をやめないし、またするはずだ。
もう嫌だ。離婚したほうがいいのかもしれない。
そう思っている、そう言っている妻の気持ちに嘘はありません。
実際、知人や身内とかカウンセラーにもそう言うのだから妻の気持ち(心理)はそうなのです。
でも、そう言っているのは妻の心の表の部分です。
知人も身内も、傾聴してうなずいて共感しているカウンセラーもですが、
妻が言う表の部分だけで受け止めれば、そうなんだと感じてしまうのでしょう。
まあそれは仕方がないとしても、夫のことをネガティブに言っている妻には、
夫のことは嫌いとか、離婚でいいとまで言っている妻には、
そう言っている理由、原因があるわけです。
不倫なんてやめて欲しい。
夫はそもそもこんな浮気をする人ではない、信頼できる人なのに。
自分がいけないことは自覚できるはず。
私が言っていることはわかるはず。
(不倫しない、不倫を終わらせたらという妻もいますが)私は夫のことを好きなのに。
私は離婚なんてしたくない。
という思いが妻にはあります。
でも、不倫夫と揉め続けているうちに、妻に段々と諦めの気持ちが増してくる。
であると、夫へのポジティブな気持ちは、奥底の方に追いやられていく。
不倫という夫の裏切り行為に対して、怒りの感情も湧くし、悲しくもなる。
行動を起こしてぎゃふんと言わせたい思いに駆り立てられる妻もいます。
信頼を寄せていた人に裏切られるほど苦しいものはないからです。
浮気、不倫が発覚したことによって、多くの相談者様が経験したはずです。
自分は頑張ってきた、頑張ろうとしているのに、なぜわかってくれないのか。
浮気、不倫するということは相手女性のことが好きだった、愛していたに違いない。
悪態をついたり、酷い言葉を発してくる夫。
私が嫌がることをし続ける夫。
いつまでも不倫をやめない夫。
変わって欲しいのに変わらない夫を許せない気持ちが強くなってくる。
戦闘モードになってしまうのも無理がありません。
もうこれ以上信じていたら、好きでいたら、自分が傷つくばかり。
もういっぱいいっぱいになり、この状態から自分を守る意識が強く働き、
望んでいない別居や離婚を選択してしまう危険があるのもこの状態のときです。
離婚なんてしたくないけど離婚した。
離婚を選択した方の中にはそもそも離婚する意識などなかった方は多いはずです。
つまり妻に元々あった心(気持ち)は、自分の奥深くに追いやられている状態。
夫婦関係をよくしたい思い、
夫に対して諦めたくない気持ちがある(あった)ことなどどうでもよい。
ですから、妻の言葉通り、表面的なところで解釈すれば、
もう無理、嫌い、好きではない、一緒にいられない、気持ちがない、離婚でいいとか、
私にもよくわかりません。わからなくなったとなるのです。
夫とやり直したい気持ちはもうありません。
夫とは離婚でいいと思っていますと言っても、
「さて、どうでしょう」と、私は言います。
このような状況になって心に仮面を被っていると感じることもよくあります。
でも、妻は気がついていない場合が多いもの。
そもそもあった気持ちは人間の心の問題という視点で捉えたら、
そう簡単にはなくならないものだし、実際の相談者様たちを拝見して、
法則でもあるかのように物語っていることも事実です。
自分の心の状態はそうなんだと真摯に受け止めてください。
それがわかっていれば、どうしてこんなに苦しんでいるのかから抜け出せるきっかけにはなると思います。
また逆を言えば、不倫している夫に対してこうも言えるのです。
妻に気持ちがあるから、
妻といい夫婦関係を築きたいから、
さらによく言えば、
妻のことが好きだから、
妻に夫婦関係の愚痴や不満を言っている夫。
そういう状態の夫もいるということを知ってください。
その愚痴や不満を、親しい知人や自分の親などに言っている夫もいれば、
よくあるケースですが不倫相手に言っていると認識している妻も多いはずです。
でも、夫が吐く妻の不満や悪口を聞かされている人たちや不倫相手の捉え方もいろいろです。
この人は妻のことが好きなのではと感じることは往々にしてあります。
皆様にもそういう経験はないでしょうか。
自分の彼、彼女、旦那さんや嫁さんの不満や悪口を言う人に、そう感じたことは。
その不満、悪口は、自分のことを認めて欲しい、わかって欲しい、本当はこんなはずではなかった、自分の期待にそって欲しい気持ちなんだけど、それがかなわない。
その事実を受け止めたくない反動でもあり、怒りや、恨みつらみの感情すら湧いてくる。
それで自我の崩壊を回避しているとも言えるでしょう。
人間の心って不思議なもので、もうあの人とは無理だ、駄目だ。
あの人に気持ちがない、もう好きでない、諦めたと言っても、
自分の奥の方では諦めきれてはいないのです。
駄目でも嫌いでも、さじを投げてはいません。
投げかけている、投げようというふりをしている状態だと捉えたらわかりやすいですか。
そのようなとき、不満を愚痴ります。誰かに話したくなるでしょう。
だから不倫する夫の表面的な言動、態度に流されないで欲しいのです。
深層心理のところは違うと理解して欲しいのです。
それは自分の心理の表層部分、深層部分もだし、
不倫夫の心理の表層部分、深層部分、どちらに対してもです。
浮気、不倫が起きたことは、何かしら原因があったわけです。
なんとなく、たまたまというわけではありません。
夫婦に深い問題があったかもしれません。
カウンセリングで気がついた相談者様も多いし、すでに気づいて相談されてくる方もいます。
詳しいことは個々にカウンセリングでお伝えしますが、
奥さんの愚痴不満を聞いて相づちを打っている不倫相手ごときで、
夫のなかにある根本的な妻への気持ちは変わらないのです。
好きで一緒になった夫婦だし、妻との関係を改善したい。
妻に認められたい。承認されたい。
妻に対するそもそもの気持ちは残っているのです。
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