私のところでは、不倫した夫からもカウンセリングをお受けしております。
カウンセリングを受けられる方々ですから、前向きに夫婦関係を改善したいお気持ちがあることは重々察します。
また、自分がしてしまったことの罪の重さをある程度感じている方も多いものです。
が、しかしです。
そのような意識ではまだまだ。
これでは夫婦関係が回復するのは難しいと思える方も少なくありません。
相談者様の中には、どうしてそんなに言われ続けなければならないのか。
不倫はそこまで叩かれるほどいけないことなのか。
という思いがある夫もいます。
確かに不倫はいけないことかもしれないけど、誰にも過ちはあることなのに、その過ち、失敗をこの先ずっと背負っていかねばならないのか。
妻の要求していることはまさにそうじゃないのか。
不倫が妻にばれて何度も何度も妻と衝突したり、話し合いを経て、もうやめればいいんだろう!
とか、
やめるしか選択肢はないし、彼女と終わりにするしかないじゃん。
という思いだった夫に多いと感じます。
その不倫は妻のため、夫婦のためにやめたというより、自分のためにやめたと言っているように感じてなりません。
これまでどれだけの嘘をついてきたのか。
そこはもっと自覚したほうがいいわけで、数か月〜半年間、努力して頑張って妻に向き合ってきたけど、妻がいつまで経ってもそんなんじゃ、俺だって救われないという思い。
妻が努力してくれないんだから、もう無理だと投げ出せば、夫婦関係はよくなるはずがありません。
不倫した夫が思っているよりも、想像しているよりも、妻は深い傷を長い間、負うことをわかって欲しいのです。
不倫真っ只中のときに妻が受けた傷は理解できても、不倫が終わってから受け続ける妻の傷のことはどうもわかっていない夫は多いようです。
夫に対する信頼を失った妻の気持ちがわからないからです。
いまだに嘘をついていることがあるから。
いまだに隠していること。言っていないことがあるから。
そして約束したことを守ってくれていないから。
ということもありましょう。
さらにして欲しいことを拒まれてばかりいたら、信頼なんて取り戻せるわけがありません。
妻だって夫のことを探りたくて探っていたわけではない。
責めたくて言っているのではない。
疑い続けたくて疑っているわけではない。
夫のことが信じられないから。
まだ嘘をついているとわかったから。
何も知らないふりをして泳がせていたり、様子を見ていたのは、本当のこと、真実を知りたかったからなのです。
何も言えなかった、言わなかったのは、
夫に言ったら逆切れしてきて怖いという思いもあったはず。
真実を知ることは本当に痛いけど、そうでもしなければ前に進まない。
だって、夫に聞いたって何も語らないし、黙り込む。
もしくは逆切れして煙に巻くのがわかっていたから。
もちろん夫にも言い分はありましょう。
居場所がなかった。疎外感を感じていた。
僕は妻に愛されている感じがしなかったなど。
でも本当にそうでしょうか。
夫こそ妻、家族を本当に大切にしてきたのだろうか。
いくら経済的な部分で貢献してきても、ちゃんと責任を果たしてきたつもりでも、大切なことはそればかりではありません。
浮気、不倫は失うものは多いものです。
友人、知人や身内すら失う羽目になる。
職も失う人もいるし、やはり一番大きなものは、妻の夫に対する信頼を失ったことです。
結婚してからこれまで築き上げてきた夫婦の絆、夫への信頼が一挙に失われたわけです。
裏切られた思いが拭いきれない。もう二度とこんな辛い思いはしたくない、裏切られたくない。
信頼を完全に失っているわけですから、また裏切られるかもという恐怖から逃れられないのです。
そんな妻の気持ちを理解することです。共感することです。
いつまでか、、、
そんなことはわかりません。
妻に寄り添って、少しでも辛い気持ちをわかってあげて、僕はもう本当に何もないという証を示し続けていくべきでしょう。
でないと、最後は本当に独りぼっちになる。
そのリスクを身に染みて自覚されたほうがいいのです。
自分の保身、これだけは言わせてくれ!は引っ込めて、今するべきことは先のことではない。
今の妻に向き合い続けることです。
夫婦、家族の温もりに飢えているのは夫だった。
そもそもそうだったはずです。
大切にしてください。
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